北海道コンサドーレ札幌に所属する田中宏武選手をご存知でしょうか。
群馬県太田市出身のミッドフィールダーとして、J1の舞台で着実にキャリアを重ねています。
弟の田中渉選手との切磋琢磨が成長の原動力となってきた彼の経歴と学歴について、詳しくご紹介していきます。
端正なルックスから「隠れイケメンJリーガー」としても注目を集める田中宏武選手の魅力に迫ります。
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田中宏武のwiki経歴

田中宏武選手は1999年4月15日生まれの26歳で、現在は北海道コンサドーレ札幌で背番号30を背負うプロサッカー選手です。
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田中宏武選手の最大の特徴は、左右両足を高いレベルで使いこなせる技術力にあります。
右利きでありながら左足の精度も非常に高く、これは弟に負けたくないという思いから小学生時代に猛練習を重ねた結果だと言います。
切れ味鋭いドリブルと正確なクロスを武器に、攻撃の起点となるプレーを得意としているんですね。
プロとしてのキャリアは、2021年に立正大学在学中へ特別指定選手として札幌に加入したことから始まりました。
同年4月20日のルヴァンカップ鹿島アントラーズ戦でプロデビューを果たしています。
その後、実戦経験を積むため2023年8月から2024年1月まで藤枝MYFCへ期限付き移籍し、J2リーグで8試合に出場しました。
札幌復帰後の2024年シーズンからは、左ウイングバックとして出場機会を増やしています。
同年のルヴァンカップではプロ初ゴールも記録し、着実に成長を見せているのが印象的です。
派手さはないものの、正確なパスワークと献身的な守備でチームのバランスを支える「バランサー」としての評価が高まっています。
田中宏武選手のキャリアを語る上で欠かせないのが、弟の田中渉選手(現モンテディオ山形所属)の存在でしょう。
「サッカーをやっている理由の6割は弟に負けたくないから」と公言するほど、兄弟のライバル関係が彼の成長の原動力となってきました。
田中宏武の学歴
小学生時代
田中宏武選手がサッカーを始めたのは小学3年生の時でした。
きっかけは弟が先にサッカーを始めたことだったそうです。
地元群馬県太田市の「FC尾島ジュニア」に入団し、最初はフォワードとしてプレーしていました。
小学生時代から様々なポジションを経験したことが、後の柔軟なプレースタイルにつながっています。
センターバックやサイドバック、サイドハーフなど複数のポジションをこなすことで、サッカーへの理解を深めていったんですね。
この時期から左足の練習に励み始め、現在の両足を使いこなす技術の基礎を築きました。
中学生時代

中学時代は太田市立尾島中学校に通いながら、「前橋SC(前橋サッカークラブ)」に所属していました。
学校とクラブチームを両立させる生活の中で、早くからサッカーの才能を発揮していったそうです。
この時期には既に将来のプロ入りを意識し始めており、技術の向上に励む日々を送っていました。
中学生ながら高い意識を持って取り組む姿勢が、後のキャリアの土台となったのでしょう。
高校生時代

群馬県内の強豪校である桐生第一高等学校に進学し、サッカー部で主に左サイドハーフとしてプレーしました。
高校時代の最大のトピックは、1学年下の弟・渉選手と同じチームでプレーしたことです。
兄が左サイド、弟が右サイドという配置で、練習では互いに削り合うほど激しくマッチアップしていたと言います。
「田中兄弟」として地元で注目を集め、副キャプテンも務めました。
高校1年時には全国高校総体に出場し、2回戦まで進出する実績も残しています。
高校最後のプリンスリーグ関東昇格戦では、弟とともにゴールを決めてチームを勝利に導いたエピソードが印象的ですね。
高卒でのプロ入りを目指していましたが、選手権予選決勝で敗退し、その夢は大学に持ち越されることになりました。
大学生時代

立正大学に進学し、関東大学サッカーリーグでプレーを続けました。
大学1年の夏、弟が一足先にベガルタ仙台へプロ入りを決めたことが大きな転機となります。
「正直、弟も大学に進むと思っていた」という田中宏武選手は、強い悔しさを感じたそうです。
この悔しさをバネに、「プロは必ず行かなくてはならない場所」と覚悟を決めました。
大学3年時にはコロナ禍の自粛期間を自己分析とトレーニングに充て、プレーヤーとして大きく飛躍します。
試合でのスタメン出場も増え、ゲーム体力や状況判断力を磨いていきました。
大学4年時には関東大学選抜Aチームに選出され、「デンソーカップ」に出場しました。
この大会での活躍が札幌の目に留まり、大会翌日には練習参加の要請を受けるというスピード展開でプロへの道が開かれたのです。
練習やエリートリーグでのプレーを通じて「このチームでやれば絶対に上手くなる」と確信し、正式オファーを快諾しました。
コンサドーレ札幌でMFとして活躍

札幌では主に左サイドのポジションで出場機会を得ています。
田中宏武選手の武器は何といってもドリブル突破力です。
本人も「ドリブル」を自己評価で10点満点としており、最大のストロングポイントと認識しているんですね。
2025年シーズンのJ2リーグではドリブル成功率88.24%という驚異的な数字を記録しており、1試合平均クロス数も6.48本と非常に高い水準を維持しています。
リーグ全体でも上位に位置する攻撃指標は、彼の攻撃センスの高さを物語っているでしょう。
守備面でも献身的なプレーを見せており、タックル成功率は50.0%を記録しています。
攻撃だけでなく守備でもチームに貢献する姿勢が、「バランス型のMF」という評価につながっているんですね。
現在は選手としてのステップアップのために守備強化に重点を置いており、より完成度の高い選手を目指しています。
メンタル面の強さも田中宏武選手の大きな魅力です。
「メンタル」にも自己評価で10点満点をつけており、プレッシャーがかかる試合でもブレずに前を向いてプレーし続けられると自負しています。
高校時代、1-3とリードされた場面で「後半、俺が活躍して逆転するから見ておけ」とチームメイトを鼓舞し、実際に逆転勝利に導いたエピソードからも、その勝気な性格がうかがえますね。
プロでの成績と年俸
田中宏武選手のプロ入り後の年度別成績と年俸の推移は以下の通りです。
年度 | 年齢 | 所属クラブ | リーグ | リーグ戦出場(得点) | カップ戦出場(得点) | 天皇杯出場(得点) | 推定年俸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2021 | 22歳 | 札幌(特別指定) | J1 | 0(0) | 3(0) | 0(0) | – |
2022 | 23歳 | 札幌 | J1 | 1(0) | 7(0) | 2(0) | 460万円 |
2023 | 24歳 | 札幌 | J1 | 0(0) | 4(0) | 2(0) | 580万円 |
2023 | 24歳 | 藤枝(期限付き移籍) | J2 | 8(0) | 0(0) | – | – |
2024 | 25歳 | 札幌 | J1 | 8(0) | 6(1) | 3(0) | 600万円 |
プロ入り後の公式戦通算成績は、J1リーグで9試合出場(0得点)、J2リーグで8試合出場(0得点)となっています。
ルヴァンカップでは20試合に出場し1ゴールを記録しました。
天皇杯では7試合に出場しています。
年俸の推移を見ると、着実な成長が数字にも表れています。
2022年の推定年俸は460万円でしたが、2023年には580万円に上昇しました。
2024年には600万円に達しており、プロとしての評価が高まっていることが分かります。
出場試合数としてはまだ多いとは言えませんが、質の高いパフォーマンスを見せる場面が増えてきました。
特に2024年シーズン以降は出場機会が増加傾向にあり、今後さらなる飛躍が期待されます。
今後の展望

2025年現在26歳を迎え、サッカー選手として最も充実した時期に差し掛かっています。
所属する札幌は競争の激しいチームですが、粘り強くポジション争いを続ける姿勢が印象的です。
今後の目標はJ1でのスタメン定着と、ゴールやアシストといった目に見える結果を増やすことでしょう。
切れ味鋭いドリブルと正確なクロス、そして攻守のバランス感覚は現代サッカーで非常に価値の高いスキルです。
安定した出場機会を得られれば、さらなる成長が見込めます。
弟の渉選手がモンテディオ山形に所属しているため、J1とJ2の入れ替えによっては「兄弟対決」が実現する可能性もあります。
ファンやメディアの注目も高く、そうした舞台での活躍も期待されていますね。
ピッチ外では「隠れイケメンJリーガー」としてSNSでも注目を集めており、InstagramやXでファンとの丁寧な交流を続けています。
こうした人間的な魅力も、彼の人気を支える要素となっているでしょう。
まとめ
田中宏武選手は群馬県太田市出身の26歳で、北海道コンサドーレ札幌でMFとして活躍するプロサッカー選手です。
弟の田中渉選手との強いライバル関係を成長の糧としながら、FC尾島ジュニア、桐生第一高校、立正大学とステップアップしてきました。
切れ味鋭いドリブルと両足を使いこなす技術を武器に、J1でのスタメン定着を目指しています。
地道な努力を続ける実直な姿勢と強いメンタルで、今後のさらなる飛躍が期待される選手です。